サンプル  二級ボイラー技士「新・実戦問題193

【目 次】

第1編 ボイラーの構造

第2件 ボイラーの取扱い

第3編 燃料と燃焼

第4編 関係法令 

 

1.二級ボイラー【新・実戦問題193】について♪

 ○二級ボイラー技士試験を目指す中高年の受験者を対象に、短時間の努力で、一発合格を目指すことを目標に高等技術専門校において多年にわたり取り組み、延べ数百人の受験者と接してきました。その成果として各種二級ボイラー技士問題集を発行し、これらは受験者の皆様から多大な好評と評価を頂いてきました。

○ この問題集は、最近実施された二級ボイラー技士公表試験問題を対象に、細目毎に分類・整理したものです。 

○ 問題数は計193題(総枚数:A4で約100枚)です。

○【解答と解説】には、力が入っています。

○ この度、全面的に見直しを実施し、新規問題と大幅に差し替えました。(H28.12

○本教材を反復学習することで、二級ボイラー技士試験に必要な最低限の知識が身につきます。自信を持って受験に臨んでください。

◯二級ボイラー「新・重要問題200」と併せてご利用になれば、一発合格間違いなしです。

 

2.学習方法について♪

1)二級ボイラー【新・実戦問題193】をすぐ解いてみる。

2)教本で一問毎に確認する。(深く掘り下げる)

3)一級ボイラー【新・実戦問題200】をもう一度、最初からやる。

4)各科目とも90点を取るまで繰り返す。3回~4回)

5)法令を得意科目にする(他の科目を補う)ことも、合格のキーポイントです。


二級ボイラー技士・「新・実戦問題193

【第1編 ボイラーの構造】

1.1 熱及び蒸気


問1
熱及び蒸気に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19.10公表)

(1)760mmの高さの水銀柱がその底面に及ぼす圧力を標準大気圧(atm)といい、1013hPaに相当する。

(2)圧力計に表れる圧力を絶対圧力といい、その値に大気圧を加えたものをゲージ圧力という。

(3)単位質量の物体の温度を1℃だけ高めるのに要する熱量を、その物体の比熱という。

(4)気体の比熱は、定圧比熱と定積比熱の二つがある。

(5)比体積の逆数、すなわち、体積1㎥ 当たりの質量(1㎏)を密度という。

 

問2.熱及び水の蒸気について、誤っているものは次のうちどれか。(H24.10公表) 

(1)飽和温度は、圧力が高くなるほど高くなる。

(2)乾き飽和蒸気は、乾き度が1の飽和蒸気である。

(3)飽和蒸気の比エンタルピは、その飽和水の顕熱に潜熱を加えた値である。

(4)飽和水及び飽和蒸気の比体積は、いずれも圧力が高くなるほど小さくなる。

(5)蒸発熱は、圧力が高くなるほど小さくなり、臨界圧力に達すると0になる。

 

問3 ボイラーの水循環について、誤っているものは次のうちどれか。(H26.10公表)

(1)温度の上昇した上昇した水及び気泡を含んだ水は上昇し、その後に温度の低い水が下降して、  ボイラー内に自然に水の循環流ができる。

(2)丸ボイラーは、伝熱面の多くが水中に設けられ、水の対流が困難なので、特別な水循環の系路を構成する必要がある。

(3)水管ボイラーは、水循環を良くするために、水と気泡の混合体が上昇する管と、水が下降する管を区別して設けているものが多い。

(4)自然循環式水管ボイラーは、高圧になるほど蒸気と水との密度差が小さくなり、水の循環力が弱くなる。

(5)水循環が良いと熱が水に十分に伝わり、伝熱面温度は水温に近い温度に保たれる。
 

【第3編 燃料及び燃焼】

3.1 燃 料 

 

問1 燃焼に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(H18.4公表) 

(1)着火温度(発火温度)とは、燃料を空気中で加熱すると温度が徐々に上昇し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度をいう。

(2)引火点とは、液体燃料に小火炎を近づけると、瞬間的に光を放って燃え始める最低の温度をいう。

(3)低発熱量とは、燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量のうち、水蒸気の潜熱を含んだ発熱量をいう。

(4)燃焼には、燃料、空気及び温度の三つの要素が必要とされる。

(5)空気比(m )とは、理論空気量(Ao )に対する実際空気量(A)の比をいい、A=m oという関係が成り立つ。

  

問2 次の文中の(   )内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは ()() のうちどれか。(H26.10公表)

「燃料の工業分析は、( A ) を気乾試料として水分、灰分及び( B ) を測定し、残りを( C ) として質量 ()で表す。」

    A      B      C

(1)固体燃料   揮発分   固定炭素

(2)固体燃料   炭素分   硫黄分

(3)液体燃料   揮発分   硫黄分

(4)液体燃料   窒素分   揮発分

(5)気体燃料   炭化水素  炭素分

  

解 答と解 説

 

第1編 ボイラーの構造

注)解説文中のページ数について:一級ボイラー技士教本(日本ボイラ協会 H2110月 改訂4版)の概略関係ページを参考までに示す。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

問1 熱及び蒸気について

解答:2

解説:P2

(2)圧力計に表れる圧力をゲージ圧力といい、その値に大気圧を加えたものを絶対圧力という。

他は正しい。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

問2 熱及び水の蒸気について

解答:4

解説:◎出題頻度大、P 6 表1.1参照

(4)飽和水の比体積は、圧力が高くなるほど大きくなる。一方、飽和蒸気の比体積は、圧力が高くなるほど小さくなる。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

問3 ボイラーの水循環について

解答:2

解説:注目問題、P 78

(2)    丸ボイラーは、伝熱面の多くが水中に設けられ、水の対流が容易なので、特別な水循環の系路を要しない。

 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

問10 ボイラー室について

解答:3

解説:18条~第21

(3)ボイラーの外側から0.15m以内にある可燃性の物は、金属以外の不燃性の材料で被覆しなければならない。第21条第1

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

問11 ボイラーの就業制限について

解答:1

解説:注目問題  23条、令第6条第16号イ~ニ

小規模ボイラーに該当すれば、ボイラー技能講習会を終了した者が取り扱ってもよい。第23

(1)のみがこれを超える。他は小規模ボイラーに該当する。伝熱面積が14㎡を超える温水ボイラーは、ボイラー技士免許を受けた者でなければ取り扱うことができない

小規模ボイラーの定義(令第6条第16号イ~ニ)

・伝熱面積が14㎡を超える温水ボイラー

・伝熱面積が30㎡以下の貫流ボイラー(ただし、気水分離器を有しない)

・伝熱面積が3㎡以下の蒸気ボイラー

・最高使用圧力が0.1MPaで、胴の内径が750mm以下、その長さが1300mm以下の蒸気ボイラー

・最大電気設備容量60kWの電気ボイラー(60203㎡)

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 
問12 ボイラー技士でなければ取り扱えないボイラー

解答:2

注目問題 兼 ♪出題頻度大

ボイラー安全規則、第23  (就業制限)・・・参照

23条第2項に例外規定があり令第6条第16号に掲げる(小規模)ボイラーは「ボイラー取扱技能講習修了者でもOKとある。

つまり、令第6条第16号に掲げるボイラー(小規模ボイラーという)を超えるボイラーが「ボイラー技士免許を受けた者でなければ取り扱うことができないボイラー」ということになる。

(1)伝熱面積が2.5㎡の蒸気ボイラー < 伝熱面積が3㎡以下の蒸気ボイラー

(3)胴の内径が720mm、その長さが1200mmの蒸気ボイラー

   <胴の内径が750mm以下で、その長さが1300mm以下の蒸気ボイラー

(4)伝熱面積が25㎡の気水分離器を有しない貫流ボイラー 

<ニ:伝熱面積が30㎡以下の貫流ボイラー

(5)伝熱面積が20㎡の貫流ボイラー(内径が300mmで、かつ、その内容積が0.2mの気水分離器を有するもの。)

   <伝熱面積が30㎡の貫流ボイラー(内径が400mm以下で、かつ、その内容積が0.4m以下の気水分離器を有するもの。)